Fabric Genomicsのグローバル展開

2018年6月16日、ゲノムデータの臨床的解釈のグローバルリーディングカンパニーであるFabric Genomics™は、独自の臨床ゲノムプラットフォームがアフリカ・アジア・ヨーロッパ・北アフリカの4大陸・10以上の新規パートナーに選ばれたことを発表しました。同社のソフトウェアによる最先端の臨床ゲノム解析サービスおよびゲノム分野の最新知見がそれぞれの国において提供可能になります。

新規パートナーには、南アフリカ・サウジアラビア・日本・アイスランド・デンマーク・イギリス・カナダにある病院、臨床検査施設、研究所などが含まれます。遺伝性疾患や腫瘍の臨床的解釈を迅速かつ精確に行い、そして臨床医や研究者にゲノム解析の初期検査から最終報告を提供することが評価され、Fabric Genomicsのプラットフォームがそれぞれの組織で採用されました。

南アフリカのケープタウンにあるプロテオーム・ゲノム研究センター(CPGR)とのパートナシップの締結は、Fabric Genomicsのアフリカでの最初のサービスになります。Fabric Enterpriseのソリューションにより、アフリカ以外の多くの先進国が享受しているものと同等の技術的遺伝的進歩をCPGRから提供できるようになりました。アフリカの遺伝的変異は世界で最も多いにもかかわらず、ほとんどの遺伝性疾患の研究はアフリカの人口集団を取り上げていません。

CPGRおよびその精密医療の子会社のマネージングディレクターのArtisan Biomed博士は「Fabric Genomicsのプラットフォームを組込むことで我々はより迅速かつ統合的なデータ解析と報告のパイプラインを開発できました」、「アフリカ大陸にわたってアフリカの人口集団に遺伝性疾患や癌に関する新しい洞察を得る可能性を提供します」と語っている。
サウジアラビアのリアド市にあるファハドメディカルシティ(KFMC)は、同国最大の政府系医療機関であり、Fabric Genomicsの中東における最初のパートナーです。KFMCはその分子病理学・遺伝学部門を通して、組織のゲノミクスプラットフォームを使用し、幅広く表現型を持つ患者に対して既知・新規の病理学異常を特定する全エクソーム検査を実施しています。KFMCの分子病理学研究所の研究者兼責任者であるManar Samman 博士は「これは非常にエキサイティングな時です」、「Fabric GenomicsのEnterpriseソリューションを導入することで、我々チームはワークフローを合理化し、バリアントデータをより迅速に分析・分類し臨床報告書を自動生成することが可能になりました。これからは患者により正確な検出を提供できれば、我々は個人化された治療やリスクアセスメントを提供できるようになります」と熱く語っている。

Fabric GenomicsのCEO、Martin Reese博士は次のように述べています。「我々のプラットフォームが世界中で人々の健康増進に貢献できることを大変嬉しく思っています。我々の目標は精密医療を受ける全ての患者をケアするときのスタンダードとなり、臨床医や研究者が精密医療を実現するために必要となるツールを提供することを目標にしています。」

上記の医療機関以外の新規顧客は下記になります。
■イギリス
・シェフィールド診断的遺伝学サービス（Sheffield Diagnostic Genetics Service：SDGS）
・マンチェスターCRUK

■カナダ
・Children's Hospital of Eastern Ontario
・カルガリー大学医学遺伝学科

■アイスランド
・ランドスピンタリー国立大学病院（Landspitali）

■デンマーク
・ケネディセンター（臨床遺伝学クリニック）

■日本
・国立国際医療センター（NCGM）
・エイツーシグマ株式会社（a2sigma Inc.）